○ストレスが脳・心疾患を招く

 ストレスが加わると、得てして人はその発散のはけ口として、三大本能の1つである「食」に向かっていきます。つまり、過食になるのです。
 この過食に運動不足が加わると、肥満という状態に陥ります。
 肥満は動脈硬化をもたらします。あるいは、患者とその予備軍を併せると1300万人にもなるという糖尿病や脳梗塞、虚血性心疾患といった怖い病気も引き起こします。
 これは、血液中のコレステロールや中性脂肪が過剰になり、それがもとで血栓がつくられ、欠陥を痛めたりふさいだりする為です。もしこれに、喫煙や高血糖が加わると、白血球を増やして血液の粘着能を高め、血管壁にこびりつく。そして、このドロドロ状態が動脈硬化をさらに進行させて梗塞や血管破裂をもたらしてしまうのです。
 「人は血管とともに老いる」とは、100年前、アメリカで近代医学教育の基礎をつくった巧妙な医学者ウィリアム・オスラーの名言ですが、確かに血管が実年齢以上に老化してしまっては長生きすることはかないません。
 ですから、過食を避け、肥満にならないことが肝要です。ただし2002年5月、厚生労働省の研究班は、やや肥満気味のほうが死亡率が低い、という調査結果を発表しました。
 その理由として、一般にやせている人のほうが太っている人よりも免疫機能が落ちているためではないか、としています。
 要は、何事もほどほどに、というところに落ち着くようですね。