免疫力を上げる5つのポイント

@ 無理な生き方を見直す
 免疫力アップの方法の第一は無理な生き方を見直すことである。多くの場合、まじめすぎる性格ががんばり杉を支えていることが多い。まじめからの脱却が必要である。まじめな人は夢中になり易いので、さらに自分が見えなくなる。交感神経緊張は神経や精神の働きがブロックされるからだ。食事時間も短くなるため、これも自己診断の基準となる。

A 玄米菜食、魚中心の食事を心掛ける
 第二の方法は食事への注意である。無理な生き方と食事内容の乱れはいつも連動している。無理な生き方は酒や甘い物を要求することが多い。元気を維持する為に肉をたくさん食べたくなり、野菜は面倒で食べたくなくなる。油で揚げた料理を好む様にもなる。このような流れから脱却するためには、玄米菜食、魚中心の食事を心がける必要がある。
 無理な生き方から脱却する為には自分を見つめ直す時間を持つことが必要であるし、まわりの人がこれに気づいたら一声かけてやる必要がある。人間には生き方の無理を作る自由もあるが、無理から脱却する気づきの力も持っている。
 健康を維持するのも病気から脱却するのも、他者の力だけにまかせておけない。病気は医者が全て解決できると思うのは行き過ぎ。一般の人も医療関係者もこれから自覚してゆくべきだ。

B からだを暖めること
 第三の免疫力アップ法はからだを暖めること。交感神経緊張は、始めのうちは脈拍が増え血圧が上がり、血液の循環量は上昇するが、行き過ぎると血管が閉じて血流は低下する。患者は顔色が悪く手足が冷たくなる。

C 安易に薬に手を出すな
 第四の免疫力アップ法は気楽に薬に手を出さない。多くの薬は対症療法として出されているので根本治療にはならないことを知っておく必要がある。特に、私たちが病気で出す不快な症状は治るためのステップとして出現している。
 下痢、痰、咳、鼻水、発熱、腫れなど、すべて害がある物を外に出したり、代謝を上げて組織修復する反応である。消炎鎮痛剤、ステロイドホルモン、性ホルモン、代謝阻害剤などは、長い目で見るとストレスの上乗せとなる。

D 感謝の念をもち、口に出して言ってみる
 第五の方法は、感謝の念を持ち実際、口に出して言ってみることである、ガンでも他の病気でも無理な生き方から始まっているので、病気はその無理な生き方を気づかせる力としての意味を持っているからだ。特に、まじめな頑張り屋は大きな病気でもしないと生き方を変えることが無い。
 ガンになった人が、ガン組織に向かってありがとうと言ったなら、病気の恐怖から逃れ、迷いが去る流れに入ることも・・・。
 「何で自分ばかりこんな病気になったんだろう、一生懸命がんばってきたのに」と言って嘆き続けることは恐怖や迷いを助長する。
 また、病気は自分の努力とは関係なく、医者や薬が治してくれると考えてはいけない。特に、抗ガン剤使用などの治療に入ると、人間の尊厳を保つことが難しくなる。自分の命を他人にあずけてしまうことが一番いけないことだ。


安保 徹 あぼ とおる

1947年、青森県三厨村生まれ
1972年、東北大学医学部卒業。
    医学博士、現、新潟大学医学部教授。
著書に 
「免疫革命」「絵でわかる免疫」「未来の免疫学」「免疫学問答」
など多数。